「見積もりが業者によって大きく違う…」「施工品質に不安がある…」「アフターサービスはどうなるの?」
リフォームを考え始めると、多くの不安や疑問が湧いてくるものです。特に「どの業者を選べば安心なのか」という悩みは、ほとんどの方が直面する大きな壁です。
実際、国民生活センターには毎年数千件ものリフォームに関するトラブル相談が寄せられています。その多くは「業者選びの失敗」に起因しているのです。
そこで今回は、「リフォーム業者を選ぶコツは?」という質問に対して、工務店、設計事務所、水まわりのプロ、塗装のスペシャリスト、瓦職人など、建設業界の様々な分野の専門家たちに答えていただきました。それぞれの現場で培った経験から、信頼できるリフォーム業者の見分け方をわかりやすくお伝えします。
複数の専門家の視点を知ることで、あなたの大切な住まいを任せられる本当に信頼できる業者を見つけるヒントが見つかるはずです。
リフォーム業者選びで悩む方からの相談

中古マンションを購入し、キッチンとお風呂のリフォームを考えています。でも、初めてのリフォームで何から始めればいいのか分かりません。ネットで探すと多くの業者が出てきて迷ってしまいます。大手と地元の業者、それぞれどんな特徴があるのでしょうか? 信頼できる業者を選ぶコツを教えてください。
【建設のプロが教える】リフォーム業者の選び方
リフォーム業者選びの3つの重要ポイント
[リフォーム専門工務店|ライオンホーム]
リフォーム業者選びには様々な視点がありますが、特に重要な3つのポイントをご説明します。
1. 地元の業者がより安心
他府県や遠方の業者が悪いわけではありませんが、リフォーム完成後に不具合やメンテナンスが発生した際、気軽に頼みやすく、すぐに来てもらえる距離感かどうかは重要です。
リフォームは完成が目的ではなく快適に生活するための手段です。生活してからしっかりお付き合いできる業者に依頼することで、安心して生活できます。昨今の災害時でも遠方の業者はなかなか来てくれなかったという話はよく耳にします。
2. リフォームの専門店がより安心
建築や不動産に関わる業者ならどこでもリフォームを請け負うことは可能ですが、新築とリフォームは同じ建築でも野球とソフトボールくらい似て非なるものです。
作業する職人さんは同じでも、それを指示する業者によって完成するカタチや品質は異なります。リフォームは経験が豊富なリフォーム専門店に依頼するのがより安心と言えます。
3. Googleクチコミをチェック
試着や試食のようにお試しリフォームができないため、いくら担当者が良い感じでも実際にリフォームをお願いしてみないと結果がわからないのがリフォームです。
そのため、実際にその業者でリフォームをされた経験者の評価を参考にすると良いでしょう。ホームページは業者が一方的に発信するものなので内容を操作することが可能ですが、Googleマップに出てくるクチコミ評価は消費者が直接投稿する評価ですので、より信憑性がある情報だと言えます。
その他の専門家からのアドバイス
複数の業者に相談を
[塗装業者|中谷塗装工業株式会社]
「まずは何社か見積をとること。値段ももちろん大切ですが、接客対応、この人なら任せられるか?人選したらいいと思います」
実績と評判をしっかりチェック
[工務店|株式会社三宅工務店]
「まずは、その会社の実績をホームページ等で調べてみてください。何より信頼できるのは工事をされた方の口コミがその業者さんを選ぶ重要なポイントになると思います」
直接会って、じっくり相談
[ガス器具・水まわりリフォーム業者|有限会社ヨシダ住宅設備]
「顔を合わせて話してみる事が大事だと思います。現状を分かりやすくご説明し、その問題解決に向けての方法、メリットデメリットをお伝えし、より良い状態でお客さんに使ってらいたいです
技術力と資格を確認
[瓦職人|大槻芳次瓦店]
「確かな実績と技能と国家資格のある業者を選びましょう」
施工実績で専門性を判断
[設計事務所|村田設計室]
「過去のリフォーム工事の実績を確認することが重要です」
地域密着型の対応力
[工務店|株式会社赤塚工務店 長岡京支店]
「地域密着の地元の工務店が良いと思います。困った時にすぐに駆け付けてくれるので安心」
要望をしっかり聞いてくれるか確認
[空き家コンサルタント|まちづくり機構株式会社]
「自分たちの要望を聞いてくれる業者が一番です」
専門分野にこだわる
[塗装業者|山南塗装工業株式会社]
「専門業者に依頼することをお勧めします」
まとめー信頼できるリフォーム業者の選び方
- 地域密着型の業者を優先的に検討
- リフォーム専門店かどうかを確認
- 実際の施工事例と口コミをチェック
- 複数の業者から見積もりを取り、比較検討
- 必ず対面での打ち合わせを行う
- 資格や技術力を確認
- アフターフォローの体制を確認